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老人ホームの選び方と費用・特徴をわかりやすく解説!事例も紹介
「どの老人ホームが家族に合っているのか分からない」
「施設を選ぶときに、何を基準に考えれば良いのだろう」
このような悩みをお持ちではありませんか?
ご家族が安心して暮らせる施設を選ぶためには、しっかりと情報を集めて慎重に比較することが大切です。この記事では、老人ホームの種類やそれぞれの特徴、見学時にチェックすべきポイントを詳しくお伝えします。施設選びの参考に、ぜひ最後までお読みください。
後悔しない老人ホームの選び方とは?知っておきたい3つのポイント
日本全国には、さまざまな種類の老人ホームや介護施設があります。令和3年のデータによれば、有料老人ホームは約1万6000施設、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は約8400施設が運営されています。
これらの中から、大切なご家族に最適な施設を見つけるためには、事前の準備や計画が欠かせません。以下に、老人ホームを選ぶ際に押さえておきたい重要なポイントを表にまとめました。
| ポイント | 説明 |
|---|---|
| 状態を把握する | ご本人の状況を把握することが大切です。介護が必要なケースや認知症、医療的なケアが求められるケースなど、状況に応じて適切な施設は異なります。ケアマネジャーや施設スタッフと相談しながら、候補を絞り込んでいきましょう。 |
| 生活スタイルや希望を尊重する | ご本人が毎日をどんな風に過ごしたいのか、じっくり話し合ってみましょう。思いついた希望を、書き出すのも有効です。 |
| 施設の種類を把握する | 有料老人ホーム、特別養護老人ホームなど、施設の種類は様々です。施設によって、提供されるサービスや入居条件が異なります。大切な家族に合った施設の種類を把握しておきましょう。 |
これらのポイントを参考に、大切なご家族に最適な施設を見つけるための準備を進めましょう。次章では、各施設の種類や特徴について詳しく解説します。
【参考】厚生労働省「 令和4年社会福祉施設等調査の概況 」(P.3)、「 令和3年介護サービス施設・事業所調査の概況 」(P.4)
老人ホームを選ぶには種類と特徴を押さえることが大切
ここでは、老人ホームの種類と特徴について3つを紹介します。具体的には、
- 公的施設と民間施設の違い
- 各施設の種類とサービス内容
- 施設に求めることを明確に
の3つです。それでは順番に解説していきます。
公的施設と民間施設の違い
老人ホームを選ぶ際には、民間施設と公的施設の違いを理解することが大切です。有料老人ホームは民間企業が運営しており、提供されるサービスの幅が広く、入居者のニーズに応じた施設を選びやすいのが特徴です。レクリエーションやサークル活動が充実している施設も多く、趣味を楽しみながら他の入居者と交流できる環境が整っています。また、最近では費用を抑えた有料老人ホームも増えており、比較的手頃な価格で利用できる施設もあります。
一方、公的施設には特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などがあります。費用が比較的安価であり、定員が限られているため、入居までに時間がかかる場合が多いです。また、サービスが一律になる傾向がある点にも注意が必要です。どちらの施設にもそれぞれメリットとデメリットがあるため、ご本人の状態や希望に合わせて選ぶ必要があります。
各施設の種類とサービス内容
老人ホームを選ぶ際には、各施設が提供するサービス内容や種類を把握することが重要です。施設ごとに特徴が異なるため、利用者の介護度や健康状態、生活スタイル、希望を考慮して施設を選びましょう。
主な施設の種類とサービス内容を表にまとめました。
◯民間施設
| 種類 | 説明 |
|---|---|
| 介護付き有料老人ホーム | 介護サービスや家事支援など、利用者に応じた手厚い支援が受けられます。認知症対応や医療連携に力を入れている施設も多く見られます。 |
| 住宅型有料老人ホーム | 自立している方から介護が必要な方まで幅広い利用が可能です。必要に応じて外部の介護サービスを利用する仕組みです。 |
| 健康型有料老人ホーム | 自立型有料老人ホームとも呼ばれ、食事や家事支援などのサービスを提供しています。外出や外泊も自由にできる施設が多いのが特徴です。 |
| サービス付き高齢者向け住宅 | サ高住とも呼ばれます。生活支援サービスが提供される高齢者向けの賃貸住宅です。一般型と介護型があります。 |
| グループホーム | 認知症の高齢者が少人数で共同生活を行う施設で、家庭的な環境が特徴です。 |
◯公的施設
| 種類 | 説明 |
|---|---|
| 特別養護老人ホーム(特養) | 原則として要介護3以上の高齢者を対象に、介護サービスを提供します。 |
| 介護老人保健施設(老健) | リハビリを重視し、医療と介護が連携した支援を行います。在宅復帰を目標としているため、一定期間で退去となる場合が一般的です。 |
| 介護医療院 | 医療的ケアが必要な高齢者向けの施設で、医療と介護を一体的に提供します。 |
| ケアハウス | 自立した生活を希望する高齢者向けの施設で、安否確認などのサービスを提供しています。 |
各施設の特徴については、こちらでも詳しく解説しています。
→一覧表ですぐに分かる!介護施設の種類と特徴について解説
施設に求めることを明確に
老人ホームを選ぶ際には「どんな支援を受けたいのか」「これからどのような生活を送りたいのか」を再確認することが大切です。これらが曖昧なままだと、費用の安さや手続きの簡単さだけで選んでしまい、後悔することになりかねません。
まず、入居の目的をはっきりさせましょう。認知症対応や医療ケアが必要かどうか、また、どの程度の支援が望ましいかを整理すると選択肢が明確になります。また、施設に求める生活環境や支援内容についても、家族でしっかり話し合うことが重要です。
次の章では、見学時に確認すべきポイントについて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
老人ホームを見学する際にチェックしたいこと6選
ここでは、老人ホームを見学する際のチェックすべきポイントを6つ紹介します。具体的には、
- 費用
- 立地と環境
- 施設の雰囲気
- 介護・医療サービス体制
- 食事の提供内容
- 退去条件など
の6つです。それでは順番に解説していきます。
①費用
有料老人ホームの費用には「入居時にかかる費用」と「毎月かかる費用」があり、入居時にかかる費用には入居一時金や保証金が含まれます。毎月かかる費用は家賃や食費、管理費などです。最近では、入居一時金が不要で、月額費用が10〜20万円前後の有料老人ホームも増えてきています。
また、介護保険適用外のサービスや追加でかかる費用についても確認しておきましょう。物価の上昇などにより、将来的に食費や光熱費が変わる可能性も考えられるため、長期的に支払いが可能かどうかも含めて検討しましょう。
②立地と環境
立地や環境は、入居者の生活の質を左右する大切な要素です。施設が家族の住まいに近い場所にあれば、面会や日々のサポートがしやすく、家族と離れて暮らしている感覚も和らぎます。また、入居者がこれまで住み慣れた地域に近い環境で暮らせば、安心感もあり、新しい生活にもなじみやすいです。
施設周辺の環境も、見ておきたいポイントです。たとえば、近くにスーパーがあれば、面会の際に一緒に買い物を楽しめます。また、公共交通機関を利用しやすい施設は、いざという時でも家族がすぐに駆けつけられるため安心です。公園などが近くにあれば、散歩や外出の機会が増え、日々の生活がより充実します。
③施設の雰囲気
老人ホームを選ぶ際には、必ず施設の雰囲気を確認しましょう。入居者がリラックスして過ごしているか、スタッフが親切で丁寧に対応しているかを見ることで、その施設の雰囲気がつかめます。共有スペースや各部屋が清潔に保たれ、整理整頓されているかも大切なポイントです。清潔さや整理整頓が行き届いている施設は、入居者の健康や安全にも気を配っている証拠といえます。
また、レクリエーションやイベントが充実している施設では、入居者が楽しみながら交流できるため、生活の質も向上します。
④介護・医療サービス体制
介護や医療サービスの内容を確認しておくことも、施設選びの重要なポイントです。健康状態や認知症の有無など、入居者に合った施設を選ぶことで、穏やかな毎日を送れます。
介護サービスでは、スタッフの人数や配置、認知症の方へのケアが行われているかを確認しましょう。医療面では、看護師が常駐しているか、提携している医療機関があるか、急変時に迅速に対応できる体制が整っているかが重要です。また、家族への連絡体制が整っているかどうかも確認しましょう。
⑤食事の提供内容
毎日の食事は、生活を楽しむうえで大切です。食事が合わないことを理由に、施設を退所してしまうケースもあるため、見学時には試食をして、実際の味や雰囲気を確かめておきましょう。
高齢者向けのメニューは、一人ひとりの健康状態やアレルギーに配慮し、塩分や糖分が控えめになっていることが理想的です。また、塩分制限や特別な食事形態が必要な方への対応が可能かどうかも確認しておきましょう。
地元の新鮮な食材を使ったメニューや、季節感のある料理が提供されている施設は、日々の食事がより楽しみになります。特に、旬の食材を使ったメニューは、生活に彩りを添えてくれます。
⑥退去条件など
退去についての条件は、施設によって異なります。将来のことを考えて、どのような場合に退去しなければならないかを確認しておきましょう。
例えば、
- 介護度が重くなった場合
- 認知症が進行した場合
- 医療的なケアが必要になった場合
などです。
契約前には、具体的な退去条件や費用の精算方法について詳しく説明を受け、納得した上で契約を結ぶことが大切です。わからないことがあれば、遠慮せずに施設側に質問しましょう。安心して入居生活を始めるためにも、退去に関するルールを確認しておく必要があります。
3つの事例で分かる老人ホームの選び方
ここでは、3つの例をもとに、老人ホームの選び方についてご説明します。今回紹介するのは一例であり、全ての方に当てはまるわけではありません。
実際に選ぶ際には、ケアマネジャーや施設のスタッフと十分に相談し、それぞれの状況や希望に合った施設を検討されることをお勧めします。
事例その1:夜間の見守りが必要な認知症の男性
◯男性の特徴
- 年齢:78歳
- 要介護度:要介護2
- 身体状況:歩行は比較的安定しているが、長時間の移動には不安がある
- 認知症の状態:不安感や落ち着きのなさがあり、夜間に目覚めてしまうことが多い
- 生活上の課題:夜間に部屋を出歩いたり、不安からスタッフを探す様子が見られる
認知症による精神的なケアや夜間の見守りが必要です。このようなケースでは、夜間の対応がしっかりしている施設が適しています。たとえば、介護付き有料老人ホームやグループホームでは、24時間スタッフが常駐しており、声かけや見守りなど柔軟な対応が可能です。
夜間の見守り体制に加え、日中も認知症の方に配慮したプログラムを行っている施設であれば、より快適に過ごせます。見学の際には、夜間のスタッフ体制について説明を受け、安心して生活できる環境かどうかを確認しましょう。
事例その2:頻繁な介護サービスを必要としない女性
◯女性の特徴
- 年齢:83歳
- 要介護度:要介護1
- 身体状況:日常生活はほぼ自立しているが、一部サポートが必要
- 介護ニーズ:家事が負担になりつつあり、緊急時の対応に不安を抱えている(心臓などに持病あり)
上記のケースでは、住宅型有料老人ホームが適しています。住宅型有料老人ホームは、入居者が自立した生活を続けながら、生活のサポートや必要に応じて外部の介護サービスを受けられる点が大きな魅力です。
また、食事の用意や掃除・洗濯などの家事のサポートもあるため、日常生活の負担を減らせる点も大きなメリットです。施設内ではレクリエーションや交流の機会が用意されており、楽しく過ごせる環境が整っています。
また、選択肢として、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)も候補となります。サ高住は、自立した生活を基本としながら、必要に応じて外部の介護サービスを利用する施設です。サービスの内容や範囲は施設によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
事例その3:脳梗塞後に介護が必要になった男性
◯男性の特徴
- 要介護度:要介護3
- 生活の課題:車いすで移動する。入浴やトイレなどの日常生活に介助が必要。
- 健康状態:脳梗塞の後遺症で、麻痺がある。
上記のケースでは、介護と医療的なサポートが必要です。よって、介護付き有料老人ホームや特別養護老人ホーム(特養)が候補となります。
介護付き有料老人ホームでは、一人ひとりに合わせたケアを重視するため、車いすでの生活も可能です。協力している医療機関の医師と連携がとれている施設であれば、いざというときの対応にも安心感があります。
特別養護老人ホーム(特養)は、要介護3以上の方を対象とした施設です。費用を抑えられる一方、申し込みから入居までに時間がかかる場合があるため、早めに相談する必要があります。また、サービス内容が標準化されていることにも注意しましょう。
施設を選ぶ際には、ケアの内容、医療機関との連携状況を確認することが重要です。見学の際には、入居者の様子やスタッフの対応をよく観察し、安心して過ごせる施設かどうか判断しましょう。
有料老人ホームについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
→有料老人ホームとは? 種類や費用、手続きの流れを徹底解説!
まとめ
老人ホームを選ぶ際には、複数の施設を比較して、それぞれの種類や特徴、費用などを検討することが重要です。「どんな介護サービスが必要か」「どのような生活を送りたいのか」といった、ご本人やご家族の希望をはっきりさせておくことで、健康状態や生活スタイルに合った施設を選ぶための基準が見えてきます。
また、施設の見学や体験入居を通して、実際の雰囲気やサービス内容を確認することも大切です。迷ったときには、施設のスタッフやケアマネジャーなどの専門家に相談すると、より具体的なアドバイスをもらえます。
この記事が、大切なご家族が安心して暮らせる場所を見つけるための参考となれば幸いです。
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