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訪問介護とは?サービス内容・料金・利用手順をわかりやすく解説
「訪問介護ってどんなサービス?」「利用料金はいくらかかるの?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか?
訪問介護は、ホームヘルパーが自宅を訪問し、日常生活の支援をしてくれる介護保険サービスです。住み慣れた自宅で生活を続けながら、必要な介護サービスを受けられます。
この記事では、訪問介護について知りたい方へ向けて、サービス内容や利用料金、利用条件などを解説します。ぜひ最後までお読みください。
訪問介護とは?ホームヘルパーが自宅訪問し支援してくれる制度
訪問介護とは、ホームヘルパーが利用者の自宅を訪問し、日常生活の支援を行うサービスです。介護保険制度のサービスであり、要介護認定を受けた方が利用できます。
ここでは、訪問介護で受けられるサービスや受けられないサービス、対象者、利用できる頻度について詳しく説明します。
訪問介護で受けられるサービス
訪問介護では、主に以下の3つのサービスが提供されます。
- 身体介護
- 生活援助
- 通院時の乗車・降車等介助
これらは介護保険法で定められているサービスであり、利用者の自立した生活を支えるためのものです。食事や排泄の介助といった「身体介護」、掃除や洗濯などを行う「生活援助」、病院への通院をサポートする「通院時の乗車・降車等介助」が受けられます。
訪問介護で受けられないサービス
訪問介護では、介護保険法で定められた範囲外のサービスは提供できません。これは、訪問介護があくまでも「日常的な利用者の自立支援」を目的としているからです。
同居家族へのサービスや、日常生活の範囲を超えるようなサービスは受けられません。具体的には、以下のようなサービスです。
- 同居家族のための家事
- 来客対応(お茶出しなど)
- ペットの世話
- 庭の草むしりや植木の手入れ
- 大掃除、窓ふき
- 医療行為(服薬管理は条件付きで可能な場合あり)
- 嗜好品の買い物(たばこ、アルコール類など)
訪問介護で頼めるのは、利用者本人の日常生活に必要な支援に限られています。サービス内容を正しく理解し、適切に利用することが大切です。
【参考】厚生労働省「訪問介護(ホームヘルプ)」
対象者
訪問介護サービスを利用できるのは、65歳以上で要支援または要介護と認定された方です。また、40歳から64歳の方でも、特定の疾病が原因で認定を受ければ利用できます。
介護認定を受けるには、お住まいの市区町村の窓口や地域包括支援センターでの申請が必要です。
介護保険制度については、こちらの記事で詳しく解説しています。
サービスを利用できる頻度
訪問介護サービスを利用できる頻度は、ケースによって異なります。これは、利用者の要介護度や生活状況などに応じて、訪問の回数や頻度が設定されるためです。
介護保険制度では、ケアマネジャーがご本人やご家族と相談しながら、ケアプランを作成します。ケアプランとは、必要な介護サービスや回数を決定する「計画書」です。
例えば、比較的軽度な要支援の方であれば週に1〜2回程度、より手厚い支援が必要な要介護の方であれば、毎日、あるいは1日に複数回のサービス利用も考えられます。
訪問介護の利用料金
訪問介護の利用料金は、サービスの種類、利用時間によって変わります。利用者負担額は全国一律で、原則としてかかった費用の1割です(所得によっては2割または3割負担)。ただし、地域によって物価の差などを調整するための加算があるため、多少異なります。
また、早朝や夜間、深夜には、追加料金が発生します。さらに、事業所の職員体制などによっても加算が認められているため、事業所ごとに料金が異なる場合があるのです。
詳しい利用料金は、ケアプラン作成時にケアマネジャーから説明があります。事前に自己負担額を確認しておけば、安心してサービスを利用できます。
◯訪問介護のサービス費用(1回あたり)
| サービスの種類 | サービス費用の設定(時間・内容) | 利用者負担(1割) |
|---|---|---|
| 身体介護 | 20分未満 | 163円 |
| 20分以上30分未満 | 244円 | |
| 30分以上1時間未満 | 387円 | |
| 1時間以上1時間半未満 | 567円 | |
| 生活援助 | 20分以上45分未満 | 179円 |
| 45分以上 | 220円 | |
| 通院時の乗車・降車等介助 | 97円 | |
【参考】厚生労働省「訪問介護(ホームヘルプ)」
訪問介護を利用するまでの流れ
訪問介護を利用するには、要介護認定を受け、ケアプランを作成し、訪問介護事業所と契約する必要があります。
まず、お住まいの市区町村の窓口や地域包括支援センターに相談し、要介護認定の申請を行いましょう。その後、認定調査員による訪問調査が行われ、要介護度が認定されます。
要介護認定を受けたら、ケアマネジャーを決定しケアプランを作成してもらいます。そして次に行うのは、訪問介護事業所との契約です。契約後、サービス利用開始となります。
介護保険の申請については、こちらの記事でわかりやすく説明しています。
訪問介護のメリット・注意点
訪問介護は、住み慣れた自宅で介護サービスを受けられる便利な制度です。その一方で、注意点もあります。ここでは、訪問介護のメリットと注意点について、それぞれ詳しく説明します。
訪問介護のメリット
訪問介護には、ご本人とご家族にとって多くのメリットがあります。主なメリットは以下の通りです。
- 住み慣れた自宅で生活を続けられる
- 家族の介護負担を軽減できる
- 柔軟にサービスを利用できる
- 経済的に利用できる
訪問介護を利用することで、ご本人は自宅で生活を続けられます。生活環境を大きく変えずに済むため、精神的な負担も少ないです。
また、ご家族にとっても介護負担の軽減は大きなメリットと言えます。訪問介護は、ケアプランに基づき、状況に合わせた柔軟なサービス提供が可能です。
訪問介護の注意点
訪問介護を利用する際には、いくつかの注意点があります。
- サービス内容に制限がある
- 他人を自宅に入れる必要がある
- ホームヘルパーとの相性の問題
- 緊急時の対応に限界がある
訪問介護は、介護保険法に基づいたサービスであるため、利用できるサービス内容や時間に制限があります。場合によっては、介護保険外のサービスで補うことも必要です。
また、他人を自宅に入れることに抵抗を感じる方もいるでしょう。ホームヘルパーとの相性も重要です。職員によって、経験や能力に差があるため、常に同じレベルのサービスを受けられないこともあります。
訪問介護では、急変時などの緊急対応に限界があります。状態によっては、訪問看護などとの連携も必要です。ケアマネジャーに相談し、他のサービスとの併用なども検討しましょう。
訪問介護に関するよくある質問
ここでは、訪問介護に関してよく寄せられる質問について、わかりやすく解説します。
訪問介護の事業者はどのように探せばいいですか?
まず、地域包括支援センターや市区町村の介護保険課の窓口で相談してみましょう。
地域の事業者リストから、利用者の状況に合った事業所を紹介してくれます。また、担当のケアマネジャーがいる場合は、ケアマネジャーに相談するのも良い方法です。ケアマネジャーは地域の事業所に詳しいため、どの事業所がご本人に合っているかアドバイスをもらえます。
担当のヘルパーさんは変更できますか?
訪問介護の担当者が合わないと感じた場合には、変更を申し出られます。
訪問介護は、事業所の契約に基づいて提供されるもので、個々のヘルパーとの直接契約ではありません。よって、事業所に対して変更を依頼します。ただし、事業所の人員状況によっては、すぐの変更が難しい場合があるかもしれません。また、事業所全体の対応に不満がある場合は、別の事業所への変更も一つの選択肢です。
その際は、担当のケアマネジャーに相談し、新しい事業所を探してもらうと良いでしょう。安心してサービスを受けられるよう、早めに相談することが大切です。
訪問介護と訪問看護の違いは何ですか?
2つのサービスの違いは、サービス内容です。
訪問介護は、ホームヘルパーが自宅を訪問し、身体介護や生活援助といった日常生活の支援を行います。一方、訪問看護は、看護師などの医療従事者が訪問し、医師の指示に基づいた医療処置や健康管理などを行います。
つまり、訪問介護は「生活支援」、訪問看護は「医療的なケア」を中心に行うサービスです。利用者の状態に応じて、両方のサービスを併用することも可能です。
まとめ
訪問介護は、ホームヘルパーがご本人の自宅を訪問し、日常生活を支援するサービスです。身体介護や生活援助、通院時の乗車・降車等介助など、利用者のニーズに合わせた幅広いサービスを提供します。
訪問介護を利用することで、要介護状態になっても、住み慣れた自宅で生活を続けられます。利用を検討する際には、サービス内容や利用料金、利用までの流れなどを十分に理解することが重要です。
また、訪問介護にはメリットだけでなく注意点もあるため、両方を把握した上で、ご本人に合ったサービスかどうかを検討しましょう。
利用を検討される場合には、まずはお住まいの地域の地域包括支援センターや担当のケアマネジャーに相談されることをおすすめします。
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