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2025.09.23

高齢者の食事介助について:おいしく食べるための注意点を解説

高齢者の食事介助について:おいしく食べるための注意点を解説

「最近、親が食事中にむせることが増えた…」「食事の時間が以前より長くなった気がする…」

そのような変化に、不安を感じていませんか?

加齢とともに、食事にはさまざまなリスクが伴います。特に注意したいのは「誤嚥(ごえん)」です。誤嚥は、食べ物や唾液が誤って気管に入ってしまい、肺炎などを引き起こす危険な状態です。

この記事では、高齢者の食事介助で注意すべきポイントや、具体的な介助方法について、分かりやすく解説します。今日から実践できる内容ばかりですので、ぜひ最後までお読みください。

高齢者の食事介助で注意すること

ここでは、高齢者の食事介助で注意することについて解説します。

高齢者にとって誤嚥は大敵

食事介助で、最も注意しなければならないのが誤嚥です。誤嚥とは、食べ物や唾液が誤って気管に入ってしまうことを指します。

健康な人は、むせることで異物を排出できます。しかし、高齢になると咳反射(むせる力)が弱まり、食べ物や唾液が肺に入りやすくなるのです。その結果、「誤嚥性肺炎」を引き起こすリスクが高まります。

誤嚥性肺炎は、高齢者の命に関わる怖い病気です。食事介助を行う際には、正しい知識を持ち、適切に対応することが求められます。

目が覚めてから正しい姿勢で

誤嚥を防ぐためには、食事前の準備が大切です。ご家族の意識がはっきりしているかを確認しましょう。ぼんやりしていたり、眠そうにしている場合は声掛けし、目を覚ましてもらうことが大切です。軽く体を動かしたり、タオルで顔を拭いたりするのも良いでしょう。

食事の際の姿勢も重要です。基本は、椅子に深く腰掛け、足の裏全体を床につけます。そうすることで体が安定し、飲み込みやすくなります。

◯椅子・車椅子の場合

  • 深く腰掛け、足底が床やフットレストにしっかりつくようにします。
  • テーブルの高さは、肘が軽く曲がる程度に調整します。
  • 必要に応じて、クッションや背もたれを使用して姿勢を安定させます。

◯ベッドの場合

  • ギャッジアップ(上半身を起こす)角度は、30度〜60度程度が目安です。
  • 首が後ろに反りすぎないように、枕やクッションで頭部を支えます。
  • 必要に応じて、ベッド上テーブルを使用します。

いずれの場合も、顎を軽く引いた姿勢が理想です。顎が上がると、気管が開きやすくなり、誤嚥のリスクが高まります。

【参考】兵庫医科大学病院「 誤嚥性肺炎

食事形態やペースにも注意

食事の形態は、嚥下機能に合わせて調整しましょう。特に以下のような食べ物は、一般的にむせやすいと言われています。

  • さらさらの液体(水、お茶など)
  • 水分の多い果物(スイカ、メロンなど)
  • 硬いもの、噛み切りにくいもの(肉、ナッツ類など)
  • 汁物と具が混ざったもの(味噌汁、スープなど)
  • パサパサしたもの(パン、クッキーなど)
  • 口の中に張り付くもの(のり、わかめなど)

これらの食品は、「とろみをつける」「小さくきざむ」など、食べやすい形にすることで、むせを予防できることがあります。ただし、とろみ食を好まない方もいるため、ご家族の意向を確認しながら調整しましょう。

また、食事のペースも重要です。一口の量を少なめにし、ゆっくりと時間をかけて食べてもらいましょう。急かしたり、無理に食べさせたりすると、誤嚥のリスクが高まります。ご家族のペースに合わせて、焦らず、ゆっくりと食事介助を行うことが大切です。

【参考】国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター「 食事中にむせませんか?

シーン別に解説:食事介助の手順について

食事介助では、準備から食後のケアまで、一連の流れを理解しておくことが重要です。ここでは、シーン別に手順と注意点を解説します。

介助前の準備

食事介助を始める前に、以下の準備をしっかりと行い、安全な食事環境を整えましょう。

体調確認や排泄を済ませる

食事の前に、必ずご家族の体調を確認しましょう。

  • 体温・血圧は正常か
  • 顔色は悪くないか
  • 咳や痰は出ていないか
  • いつもと違う様子はないか

などをチェックし、いつもと違う様子があれば食事は避けます。必要に応じて、医療機関への相談を検討しましょう。

また、食前に排泄を済ませておくと、食事中にトイレに行きたくなる心配が減り、落ち着いて食事ができます。

手洗い・嚥下体操を行う

ご家族・介助者ともに、食事の前には必ず手洗いと手指消毒を行います。これは、感染症を予防するためです。

また「パタカラ体操」などの嚥下体操を行うことをおすすめします。唾液の分泌が促進され、誤嚥予防が期待できます。パタカラ体操は、「パ」「タ」「カ」「ラ」の4つの音を、はっきりと発音する体操です。各発音を8回ずつ、2セット行いましょう。

【参考】横浜市「 パタカラ体操

食事の準備、声かけ、水分補給

食事の形態や温度、量などを確認しましょう。また、食事を始める前にメニューを説明することで、安心感を与えられます。食事の前に少量の水分を補給すると、口腔内が潤い嚥下がスムーズになります。

食事中の介助

食事中は、ご家族の様子を観察し、コミュニケーションをとりながら介助を行いましょう。

介助者の位置にも注意

介助者は、ご家族と同じ目線になるように隣に座ります。正面から介助するよりも、横から介助する方が、高齢者の嚥下の様子を観察しやすく、異常があった場合にも対応しやすいからです。また、麻痺がある方の場合には、麻痺のない健側から介助を行います。

声をかけながら行う

食事中は、常に声をかけながら介助を行いましょう。「美味しいですか?」「ゆっくり噛んで」など、コミュニケーションをとりながら食事を進めます。そうすることで、ご家族は安心して食事ができます。また、様子をみながら、食事のペースや一口の量などを調整しましょう。

食事中にトラブルが起こった場合

食事中に、むせたり咳き込んだりするなどのトラブルが起こった場合は、すぐに食事を中断し、状態を確認しましょう。背中を軽く叩いたり、さすったりして様子をみます。症状が改善しない場合には、医療機関へ連絡することを検討しましょう。

食後の確認とケア

食事が終わったら、どのくらい食べられたかを確認しましょう。次に、口腔ケアを行います。歯磨きやうがいをして、口腔内を清潔に保ちます。

食後30分〜1時間程度は、座位または上半身を起こした状態を保ちましょう。こうすることで、食物の逆流や窒息のリスクを軽減します。この間、ご家族の様子を観察し、体調の変化がないかを確認します。

高齢者にとっても食事は大きな楽しみ

食事は、高齢者にとって、かけがえのない楽しみです。旬の味覚を味わったり、家族や友人との会話を楽しむ大切なひとときと言えるでしょう。

しかし、年齢を重ねるにつれて、噛む力や飲み込む力が弱くなったり、食欲が落ちたりして、以前のように食事を楽しめなくなることもあります。そんな時は、ご家族の好みやペースに合わせ、楽しい食卓を演出することが大切です。

  • 味付けの工夫: 薄味でも美味しく食べられるように、出汁や香辛料、香味野菜などを活用しましょう。
  • 食具の工夫: 使いやすい食器や箸、スプーンなどを用意します。
  • 雰囲気づくり: 楽しい時間にするために、BGMを流すのも効果的です。
  • 季節感の演出: 季節の食材や行事食を取り入れると、食欲アップにつながります。

ご家族の気持ちに寄り添い、コミュニケーションを大切にしながら食事を楽しみましょう。

まとめ

この記事では、食事介助の注意点や手順について解説しました。食事介助は、ご家族に「安全に楽しく」食事をしてもらうことが重要です。

以下に、重要なポイントをまとめます。

  • 誤嚥防止が最優先:食事前にしっかりと目覚めているか、食事形態は適切かを確認します。
  • 食事前の準備:体調の確認や手洗い、パタカラ体操など食事前の準備を行います。
  • 正しい姿勢で:椅子に深く腰掛け、足底を床につけます。ベッドの場合は、上半身を起こし、顎を引きます。
  • ペースを合わせる:一口の量は少なめに、ゆっくりと食べてもらいましょう。
  • 介助者の位置とコミュニケーション:目線を合わせ、隣に座ります。コミュニケーションをとりながら介助しましょう。
  • 食後のケア:口腔ケアや服薬介助、体調観察など、食後のケアも大切です。

食事介助は、コミュニケーションの機会でもあります。大切なご家族の健康を支え、より豊かな生活を送れるようにサポートしていきましょう。

この記事の監修者
北村 昌枝
介護支援専門員

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