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認知症に強い介護施設の選び方!入居できる施設の種類や条件を解説
「認知症の親を介護施設に入居させたいけれど、どのように選べば良いのかわからない」
「施設入所を検討するタイミングがわからない」
在宅介護に限界を感じているけれど、認知症に強い介護施設を見つけられるか、不安に思われることはありませんか。
この記事では認知症に強い介護施設の種類や選び方、入居を検討するタイミングについて解説します。
介護施設を選ぶ際は認知症に対応可能なだけではなく、費用や条件を合わせて確認することが重要です。
この記事を読めば、安心して任せられる介護施設の選び方が理解できます。
認知症に強い介護施設を探すポイント

認知症に強い介護施設を探すポイントは、以下のとおりです。
- 認知症対応可能な介護体制か
- 入居条件は満たしているか
- 退去になる条件はあるか
- 費用面は問題ないか
- 本人の性格や希望に合うか
- 通いやすい立地か
- 見学した雰囲気は良かったか
認知症対応可能な介護体制か
入居を希望する施設が、認知症介護に対応できるかどうかは必ず確認してください。
人員配置や設備面などにより、認知症の方を受け入れていない施設があるためです。
また、認知症対応可能となっていても、ケアの質や対応できる範囲などは施設によって異なります。
徘徊や介護拒否などに対して、どのように対応しているかを具体的に確認すると良いでしょう。
入居条件は満たしているか
介護施設によっては、入居できる条件を設けている場合があります。
具体的には介護度や居住地、医療的ケアの有無などが挙げられます。
施設によって入居条件が異なるため、資料請求や見学時に確認してください。
退去になる条件はあるか
認知症の悪化が退去条件になるかについては、念入りに確認するのをおすすめします。
必ず終身利用できるとは限らず、場合によっては契約解除になる場合があるためです。
特に自立型の施設は重度認知症や寝たきりになると、退去を求められる場合があるため要注意です。
また、職員や他の入居者に対する迷惑行為や激しい暴言・暴力がある場合は、退去せざるを得なくなります。
費用面は問題ないか
介護施設は年単位で入居するケースが多く、費用を払い続けられるかどうかも重要なポイントです。
食費や雑費なども含めた、トータルでかかる費用を確認すると良いでしょう。
また、介護報酬の見直しや物価上昇によって、今後負担額が増える可能性もあります。
予算ギリギリより、多少ゆとりのある介護施設を選ぶのが望ましいです。
本人の性格や希望に合うか
入居する方の性格や希望に合っている介護施設を選ぶと、ご本人らしい生活を維持しやすくなります。
ひとりで過ごすのを好む方であれば、居室で静かに過ごせる介護施設がおすすめです。
社交的な方であれば、レクリエーションの多い介護施設を選ぶと生活にメリハリが出ます。
可能であれば、ご本人の意向も確認しながら選ぶと良いでしょう。
通いやすい立地か
面会や手続きの際に、通いやすい場所にあるかも大切なポイントです。
ご本人が希望した際に面会しやすくなり、家族の負担も少なくなります。
体調不良や緊急時に駆けつけやすいのも、通いやすい介護施設を選ぶメリットです。
見学した雰囲気は良かったか
介護施設を選ぶ際はパンフレットを見るだけではなく、実際に見学してから契約するのをおすすめします。
認知症に強い介護施設を選ぶには、スタッフの対応や雰囲気が重要なポイントとなるためです。
落ち着かない雰囲気だったりスタッフが慌ただしくしていたりすると、認知症の方は混乱や不安を感じやすくなります。
他の利用者やスタッフが、明るく穏やかな雰囲気で過ごしている施設を選ぶと良いでしょう。
認知症の方が入居できる介護施設の種類と特徴

施設選びをスムーズに行うには、施設ごとの種類や特徴を押さえておくのがポイントです。
認知症の方が入居できる主な介護施設について、くわしく解説します。
特別養護老人ホーム(特養)
特別養護老人ホーム(特養)は、原則として要介護3以上の方が対象の公的施設です。
多床室を設けている特養は減っており、少人数のグループにわけて介護するユニット型個室が増えています。
看護師が日中配置されているため、ある程度の医療的ケアや看取りに対応できる場合も多いです。
人気が高く、入居するまでに数年かかるのも珍しくありません。
グループホーム
グループホームは、要支援2以上かつ認知症の方を対象とした介護施設です。
認知症ケアを専門とするスタッフの支援を受けながら、5〜9人の少人数で共同生活を送ります。
他の利用者や職員と顔なじみになりやすく、家庭に近い雰囲気で過ごせるといった点がメリットです。
グループホームは看護師の配置が必須ではなく、医療的ケアや看取りへの対応については施設によって異なります。
地域密着型サービスのため、住民票がある市区町村以外のグループホームには原則入居できません。
有料老人ホーム(有料)
有料老人ホーム(有料)は、民間事業者が運営する介護施設です。
介護型と住宅型があり、それぞれ提供するサービスや費用などが異なります。
介護型は要介護1以上を対象とする、施設職員による介護サービス付きの施設です。
基準より多く人員配置をしている場合もあり、介護サービスの手厚さが特徴です。
看護師やリハビリ職などの医療職が常駐し、幅広い医療的ケアに対応している施設もあります。
介護型の有料は高いイメージを持たれがちですが、介護サービス自体は介護保険による定額サービスです。
ただし食事やレクリエーションなどの自己負担額には差があるため、事前に確認するのをおすすめします。
一方で住宅型の有料は、食事や掃除などの生活支援を提供している居住施設です。
外部から介護サービスを選んで利用できるため、援助を受けつつ自分らしい生活を維持しやすいメリットがあります。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、民間事業者が運営するバリアフリー対応の賃貸住宅です。
日中は生活支援員が常駐し、安否確認や生活相談などのサポートを提供しています。
ホテルの客室やマンションに近い作りとなっており、施設より自由度が高いです。
一般的なサ高住は介護サービスが付いていないため、必要時は外部のサービスを利用します。
認知症対応が可能かについては、事業者によって異なります。
認知症の方が施設入居を検討するタイミングは?

施設入居を検討するタイミングは、以下に該当するケースが多いです。
- 介護者の健康に影響が出ている
- 徘徊や昼夜逆転により24時間目が離せない
- 排泄介助が必要になった
- 本人が施設入居を希望している
介護に限界を感じてから施設を探し始めるより、なるべく早めに準備しておくのをおすすめします。
今すぐの入居を希望しても施設に空きがなく、待機になる場合も多いためです。
また、認知症による症状が進行すると、本人の意思や希望を確認しにくくなります。
認知症の症状が軽いうちに本人と相談しておくと、後悔しない施設選びをしやすくなります。
認知症対応の介護施設を探す際によくある質問

認知症対応の介護施設を探す際に、よくある質問をまとめました。施設探しをする方は、ぜひ参考にしてください。
本人が入居を拒否した場合はどうしたらいい?
認知症の方は環境変化に弱く、施設入居に対して拒否したり混乱したりといった状況になりやすいです。
無理強いは避け、ケアマネージャーなど第三者に介入してもらうのをおすすめします。
パンフレットや資料を見せたり施設を見学したり、段階的に勧める方法もあります。
最初は入居を嫌がっていても、環境に慣れれば落ち着く方が多いです。
見学時に質問した方が良い内容は?
環境変化を最小限にするために、入居後も生活スタイルや趣味などが継続できるかを確認するのをおすすめします。
なじみの家具などを持ち込みたい場合は、見学時にメジャーで置くスペースを測っておくと便利です。
糖尿病など持病がある場合は、医療的ケアの対応や医療機関との連携について確認するのも大切になります。
看取りを希望する場合は、どのくらいの方が施設で最期を迎えているのかを確認しておくと良いでしょう。
認知症対応の施設は特色や雰囲気を確認してから選ぶのがコツ

認知症の家族を介護施設に入れる際に、後ろめたさを感じる方は少なくありません。
施設入居には介護負担を軽くするだけではなく、ご本人が認知症の専門的ケアを受けられるメリットもあります。
認知症対応の介護施設を選ぶ際は、ご本人らしく過ごせる介護体制かが重要になります。
また、入居中に介護度や経済的な事情が変わる場合も多いため、費用や退去の条件を細かくチェックすると安心です。
なにより設備やケアの様子などを見学して確かめることで、ご本人に合った施設を選びやすくなります。
参考文献
1.FPによる親のための高齢者向け住まいの選び方(メイツ出版)
2.人生最後に失敗しない!イラストと図解でよくわかる高齢者施設の選び方(宝島社)
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